山里の茶農家「豊好園」より、さらに山中を進むこと約8km。山梨との県境までほど近く、清流興津川の源流域に【大平地区】という地があります。そこには渓流に寄り添う小さな集落と、山々に囲まれた小さな茶畑が点在しています。

数年前、この【大平】に茶畑を借り受ける事ができました。それは念願の地、豊好園が切望していた想い、まさに願いが叶った瞬間でもありました。静岡の茶農家ならば誰もが『ここで茶を作ってみたい』と思う、昔から変わらない風景が美しい山里の地。

冬には雪が舞うものの、春からは体感として下流域よりも暖かい気候。その時々で小糠雨のような優しい私雨（わたくしあめ）が豊富に降り、せり出した山々の谷間から小さな滝や支流が興津川に注ぎ清流を作り出しています。早朝には、興津川から発生する川霧がこの地を包み幻想的な霧海の風景に。そうした寒暖差ある気候、山からの栄養豊かな水と川霧、ほぼ霜が降りない狭い谷地形、山深い両河内の最奥【大平地区】は、先人が大切にしてきた「お茶にとって最高の地」なのです。

そんな【大平】で大切に育てたのが王道品種「やぶきた」です。2024年この春、みるい新芽のみを初めて摘採し『大平やぶきた』として販売開始に至りました。ゆっくり育まれた新芽は薄く柔らかな葉肉、サッと蒸し上げ製茶をすると「針のようにピンッと」伸びてくれます。古来からの日本茶にある力強さと優香、剛柔のバランス感ある美しい茶葉に仕上がりました。






現代に人気な「旨みが多く渋みが少なくフレッシュな香り」というよりも、日本人が古来より愛してきた【喉奥に感じる旨みとそこに重なる渋み、後追いで鼻に抜ける優しい香り、そして山深い滋味】そのバランスを楽しむといった茶葉です。
まさに「最上級煎茶」として自信を持ってお届けできる長く伸びた美しく艶のある茶葉、お茶好きな方のための浅蒸しシングル、豊好園の想いが詰まった「大平やぶきた」ぜひご賞味いただきたく思います。

▼シングル最上級煎茶「大平やぶきた」はコチラより

https://tea.houkouen.market/items/85714641

時間をかけじっくりと抽出すると、茶葉の旨味が浸出しとても美味しくいただけます。また、ご注文は一袋づつ全て「新茶専用オリジナルたとう紙」に巻きお届けいたします。お世話になったあの方へ“ 最高の新茶を静岡から ”素敵で粋なギフトとしてもご利用いただけます。